環境省によって君津の湧水が、新・名水百選に選ばれました。
当館から車で15分程の所にある久留里という街の湧水が、それにあたります。千葉・東京方面からいらっしゃるお客様は、目にするかと思いますが城下町の趣きの名残る、久留里の街並みの彼方此方に地下水の水汲み場が見られます。
地元の人の生活用水に用いられているのはもちろんですが
その美味しさを求めて遠方から水汲みにくる人もいるようです
私ども湖水亭も、料理や飲料水に君津の地下水を
使わせて頂いておりますが
こういった清らかな水が豊富に湧き出る環境で
商売をさせていただいていることを
改めてありがたく思いました。
旅館業というものは、御客様に“非日常を”提供するものだと思いますが基本的には、【食】【住】という御客様の生活の延長線上にあるという事も忘れては、いけない事だと思います。
日常と非日常、その2つが合わさった所に
安らぎの宿の姿がある様に思います
私たちの生活のすべてに関わってくる“水”
あって当たり前のものだけれど、それが美味しい
言うなれば これこそが“非日常”
最高の御馳走なのかもしれません
当館では、名水仕込みの久留里の地酒 名水豆腐など
君津の魅力を味わって頂ける商品を取り揃え
御客様を御待ちしております

高澤家の自噴井戸
アクアラインを渡り、養老渓谷や亀山湖に向かう道の途中に、久留里という城下町があります。道路ぎわの至るところに自噴井戸がある、湧水の豊かなまちです。

久留里城が見える
山頂に久留里城が見えます。あとで紹介する上総堀(かずさぼり)井戸も、ここにあります。

ラジオ体操の前に
夏の朝6時ごろ。ラジオ体操に行く前に、ごくごくごく。冷たくって気持ちがいい。

早朝から並ぶ
地元の人たち、どこかに出かける人、やってきた人…もう行列ができている。

水質検査協力金を…
町内には、掘り抜き井戸が約40本あり、そのうちの数本が一般に開放されています。上町・高澤家の井戸はそのうちの一本。
(水を汲んだら、水質検査の協力金を入れていこう)

井戸端会議
この井戸は「上総堀り」という方法で、地下600mにある厚い岩盤を打ち抜き、その下の層から地下水を湧出させたもの。「金持ちでなきゃこんなことは出来ん」水を汲みに来た一人が言っていました。

1本に2リットル入るとして…
「夫婦ともアトピーで、この水がいのち」…という人がいました。
月に1回汲みに来るとか。2リットルのペットボトルが約100本。ほかの人が割り込むので、半日仕事になるらしい。

上総堀り
これが上総堀による井戸堀り方法。これだけ見ても、どのように掘っていくのかのかさっぱりわからない。ネットで探した説明も、どうも理解できません。

暖かいまち
この町を、いつ通っても、なぜか暖かい。こんな商店があるからか。人々がみんな優しいからか。

ミッドナイト
道路のむこう側に駐車場があり、夜も水汲みに来る人が多い。「高澤家の井戸」は毎分100リットルも自噴しているとか。温度は夏冬変わらず18度くらい。

ミッドナイト
平成3年5月の、千葉県薬剤師会・検査センターの水質検査では、塩素系・細菌群・鉱物質系とも検出されず、透明度なども最上質の飲料水とか。ペニシリンが含まれていると、説明板に書かれています。

街のあちこちに
自噴井戸がいくつ一般に開放されているのか、数が多くてわかりませんが、ここもそのひとつ。造り酒屋「藤平酒造」さんの前の井戸です。

こちらは駐車場付き
久留里神社の近くの、自噴井戸。3~4台、クルマが置けます。シーズン中は、野菜などの産直品を販売中。もちろん水汲みはタダです。

二段式
このあたりの地下水は清澄や三石山など、房総の大地ににふった雨が、およそ60年たって地中深くに浸みこんだもの、らしい。人間、60年でこんなにまろやかになれるでしょうか…。

果物を冷やす
下の水槽には、いつも冷えたトマト・ウリなどが入っています(売店の営業時間中)。

満月
写真を撮っていたら、山の上に月が昇ってきました。その日は偶然にも満月。ウチに持ち帰る水が、一層おいしく感じられました。